双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
彼の知らぬ間に勝手にふたりを出産した。
事実を知られてしまったとき、到底受け入れられるものではないと覚悟までしていた。
それなのに、家族になっていく未来をこんなに誠実に思い描いてもらっている。
胸に様々な熱い思いが込み上げてきて、涙腺が緩み始める。震えそうになる声で「ありがとうございます」と言うので精一杯だった。
「今日、子どもたちとの時間を過ごしながら、希穂のこともずっと見てた」
急に話の視点が自分に向いて「えっ」と驚きの声が出る。
勇信さんはそんな私をくすっと笑った。
「それで、やっぱり確信した。やっぱり希穂のことが好きだって。あの頃と思いはなにも変わってない」
「勇信さん……」
「むしろ、もっと好きになった」
とうとう涙がこぼれ落ち、手の甲を濡らす。
今日はいろんな感情が次々と押し寄せてきて忙しない。でも、どれも幸せに満ちている。
「改めて、お母様にお願いに上がりたい。君との結婚を許してもらうこと、この子たちの父親になることを」
「っ、はい……」
涙をのみながらはっきりと返事をする。
勇信さんは私側の手を伸ばして濡れた目元をそっと優しく拭った。