双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


 四人で出かけてから次の休日、勇信さんは再び実家へと足を運んでくれた。

 出かけた日の晩、母にも勇信さんが改めて挨拶に来たいと話していた旨を伝えた。

 どこか複雑な表情を垣間見せた母だったけれど、予定の調整はしてもらえた。


「こんにちは。先日はありがとうございました」


 迎え入れた玄関先で勇信さんは母に丁寧に頭を下げる。奥から顔を見せた姉にも「初めまして」と挨拶をした。

 今日は出会ってから初めて見るスーツ姿の勇信さん。彼の姿をひと目見て、いよいよ緊張感に包まれた。


「こちらこそ、希穂と孫たちがお世話になりました。どうぞ、中へ」


 リビングからバタバタと足音が近づく。妃花に遊んでもらっていた陸と海が、玄関の様子に気づいて出てきた。


「おじちゃんだー!」

 勇信さんを見つけた陸が指をさして声を上げる。

「おじちゃん、あそびにきたの?」

 海は真ん丸の目を大きくして勇信さんに訊いた。

 約一週間ぶりに子どもたちに会った勇信さんは、優しく微笑み「こんにちは」とふたりを見る。


「陸、海、少し大事なお話をするから、お隣の部屋で妃花姉ちゃんと遊んでてくれる?」


 私にそう言われたふたりは「おはなしってー?」と聞いてきたけれど、妃花に呼び戻されてリビング隣の和室に入っていった。

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