双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「お母さん、ありがとう」

「しばらくは大変だと思うけど、落ち着いたら連絡しなさい。いつでも、みんなで帰ってくればいいわ」

「うん、みんなで帰ってくる」


 ここでまたしんみりして泣くのは嫌だったから、母の普通の送り出しに救われる。

 子どもたちを乗せ荷物を積むと、手を振る母に見送られ車は出発した。

 サイドミラーに小さくなっていく実家と見送りの母を見ていると、運転席から勇信さんに手を握られる。


「やっぱり、寂しいよな」


 今日会ってから、家を出る私の様子を気にかけてくれていたのだろう。

 嘘をつくのも違う気がして、素直に「そうですね」と笑みを浮かべてみせた。


「この数年の思い出が詰まっていますから……でも、実家も、母も姉家族も、永遠の別れではないですから。寂しさよりも、今は新しい生活への期待のほうが大きいです」

「そっか」


 話していると、後部座席から陸が「ママー?」と声をかけてくる。

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