双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「パパー!」
子どもたちが真っ先に勇信さんを呼び、ふたり揃って駆けていく。
飛び込んできた子どもたちを受け止めるように腰を屈めた勇信さんは、穏やかで優しい笑みを浮かべてふたりを受け止めた。
「よく来たな」
初めて見るパパの姿に、ふたりはどこか緊張した表情も滲ませている。
私自身も勇信さんの常装の姿は初めて目にする。
逞しい肩幅と無駄な肉を知らない上背のある体型は、見事に正装を着こなす。
その上この涼し気な端整な顔立ちで、こんな素敵な人が自分の旦那様なのかと疑えるほど。
子どもたちと話している姿を見つめていると鼓動が自然と高鳴っていく。
「希穂」
「……っ、はい!」
突然勇信さんに名前を呼ばれてどきんと心臓が跳ねる。
あからさまにおかしな反応を見せた私を、勇信は「どうした」と不思議そうに見つめた。
「あ、なんでもないんです」
否定しながらも顔が熱くなってきてしまい、ごまかすように子どもたちに目を向けた。
「ママー、パパかっこいいね!」
「うん、そうだね」
とにかく子どもたちが嬉しそうで見ていて微笑ましい。
年に数度しかない機会に連れて来られて良かった。