双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
昼間のお出かけで疲れたと思われるふたりは、二十時過ぎには夢の中に旅立っていった。
ベッドで寄り添って眠る天使の寝顔をしばらくぼんやりと見つめ、静かにベッドサイドを立つ。
子ども部屋を出てリビングに戻り、なんとなくテレビのリモコンを手に取った。
ニュース番組を流しながら部屋の片づけを始める。
画面に映し出された瓦礫の山と、逃げ惑う外国人の映像に色鉛筆をケースにしまっていた手が止まる。
【マグニチュード8.0のこの地震は広く津波へも影響し、第一波で約五メートル、最大八メートルの津波が到達したと伝えられ、現地では──】
今朝、海外で大きな災害が起こったことを大々的に報道しているのを目に、ふと昼間のことが頭をよぎる。
『今晩は帰りが遅くなると思う』
これまでの知識や経験から、まさかという思いが胸に広がっていく。
静寂に包まれたリビングで落ち着かない鼓動の高鳴りを感じ始めたとき、玄関に帰宅の気配を感じて立ち上がった。
「お帰りなさい」
玄関まで出ていくと、普段よりも何時間も遅く勇信さんが帰宅したところだった。
靴を脱いで玄関を上がってくるなり、両手を広げて私を引き寄せる。そのまま身を任せ彼の腕の中に納まった。