双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
点検で一日に回るのは、午前午後と合わせて最大五か所ほど。
今日は午前中に総合病院に一件行き、一旦営業所に戻ってお昼に例のパン屋さんに行ってランチを買って営業所でお昼を取った。
そして、今からは初めての場所に向かう。
「俺はあそこの総菜パンの中で、コロッケパンが一番好きなんだよな」
移動中の車内で、長谷川さんがランチに食べたパンの話題を出してきた。
午前の仕事を終えて営業所に戻り、ひとりパン屋に行こうと財布を片手に意気揚々と営業所を出ると、長谷川さんも一緒に行くとパン屋に付いてきた。
その先でパンについてもあれこれ教えてくれ、更には私のパンまで奢ってくれたのだ。
遠慮しても『いいからいいから!』と言われ、あまり店内で食い下がるわけにもいかずお言葉に甘えた。
今度は私がなにかランチをご馳走しなくてはいけないと思う。
「はい、美味しかったです、コロッケパン。ボリューミーでお腹いっぱいになりました。あと、食べたかったフルーツサンドは絶品でした」
季節でフルーツか変わるというフルーツサンドは噂通り絶品で、今の時期はパイナップルとキウイのフルーツサンドだった。
「女子はフルーツサンド好きだよな。映えるしなぁ」
「確かに。断面が美しかったです。でも、長谷川さんお昼惣菜パンだけじゃ足りないんじゃないですか? いつも定食とかラーメン食べに行きますよね?」
そう言うと、長谷川さんは「まあまあ!」と笑う。
「最近ちょっと食べすぎだからダイエットだよ、ダイエット。ほら、もう着くぞ」