双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「お姉ちゃんと、 妃花は?」
陽太におにぎりを手渡しながら訊く。
姉には、陽太の上に中学二年生になる妃花という女の子もいて、ふたりの子どもがいる。
「お母さんと姉ちゃんは、姉ちゃんの友達の家の片づけ手伝いに行ってる」
「そっか。じゃあ、お昼はその後かな。陽太だけ先に食べな」
「うん、ありがとう」
豚汁とお箸も一緒に受け取った陽太が「お母さんが……」と私を見る。
「今晩、おばあちゃんところに希穂おばちゃんも来たらって呼んでたよ。話もしたいって、おばあちゃんも言ってて」
どうやら母と姉が私を呼んでいるらしい。
「そうなんだ、わかった。じゃあ、今日のボランティア終わったら、おばあちゃん家に行くから、そう言っておいて」
陽太は「うん、わかった」と言って昼食を手に立ち去っていった。