双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


《そうでしたか。俺も、ずっと中にはいたんですけど、まったくお会いできなかったですね》

「はい。探してはいたんですけど。でも、広いですもんね。お会いできなかったら、受付の方に言付けてと思っていたところに木佐貫さんが声をかけてきてくださって、助かりました」

《なんか、オシャレなお茶までいただいて。気を使わせてしまい申し訳ない》


 ただ借りたタオルを返却するだけも違う気がして、かといって仰々しいのもよくないだろうとお礼の品には頭を悩ませた。

 その中で、私が好きで定期的に通っているお茶屋さんのギフトがいいかもしれないと思い、店舗に足を運んだ。

 日本茶から紅茶、ハーブティーまで取り揃えている店で、オリジナルのパッケージがまたかわいい。アンティーク調で、とにかく私の好みどストライクなのだ。

 店舗も、そんなパッケージの商品が並ぶに相応しいレトロアンティークな雰囲気の店で、買い物も楽しい。

 これまでも誰かにちょっとした挨拶やお礼の品としてこの店のお茶を贈っている。


「いえ、もしお嫌いでなければ」

《早速さっきいただきました。香りからしっかり楽しめる、いいハーブティーでした》

「そうですか! よかった」


 私の反応に、電話の向こうで砂羽さんがくすっと笑ったのを感じ取る。

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