双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
《駐屯地イベントは、どうでしたか?》
「はい、見ごたえありました。訓練展示なんか、見入っちゃって。子どもたちや、ファンの方には堪らないでしょうね」
それを聞いた砂羽さんは《へぇ~》と意外なことでも言われたような反応をする。
《貴重な感想ありがとうございます。よかったら、もっと詳しく今日の感想を聞かせてもらえないですか。お礼も含めて、食事でもどうかな》
えっ……。
突然切り出されたお誘いにどきりとする。
落ち着け、と自分に言い聞かせ、動揺を悟られないように努めて口を開いた。
「はい。私なんかの感想でよければいくらでも」
別に変な意味じゃない。砂羽さんは単に今日の話をしたいというだけだ。変に緊張するなんて筋違いだ。
《よかった。いつが都合いいですか。お休みの日とか》
「私は、シフト制なので、曜日で休みが決まっているわけではなく……砂羽さんは、やはりカレンダー通りですか?」
《そうですね、基本は。なにか特別勤務がなければ》
そう聞いて、「ちょっと待ってください」と近くに置いていた手帳に手を伸ばす。たしか、近いところで合わせられそうなところに休日があった記憶。