双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
自衛隊の災害派遣は被災者にとって最大の救い。
彼らの懸命な活動で多くの命が救い出され、そしてその支援で生活を立て直していくことができる。
私は身を持ってその凄さを知っている。
「少し、気になったことがあって。訊いてもいいですか? あ、もし答えたくない内容であれば、話さなくて結構です」
ちびちび飲んでいたフルーツポンチサワーのグラスを置き、砂羽さんに目を向ける。
「ボランティアに参加していたのは、もしかしたらご実家が被災したからという理由だけじゃないのかなと」
私と接して、なにか感じ取れるものがあったのだろうか。
これまでそんなことを訊く人に会ったことはなく、話すかどうかを一瞬悩む。
でも、不思議と砂羽さんには話してもいいかなと気持ちが動き、自然と口を開いていた。
「災害ボランティアに入ったのは、もちろん実家が被災したのもあったんですけど……私自身、子どもの頃に震災で被災した経験があるんです」
ビールを口にしていた砂羽さんは、グラスを置いて真剣な眼差しを向けてくる。
「だから、陸上自衛隊の方たちにもたくさんお世話になりました」
「そうでしたか……その、子どもの頃って、もしかしたら冴島さん関西のほうに住んでいました?」
二十年近く前に関西地方で起こった大震災。
当時、私はまだ小学生。父、母、姉の家族四人で関西に住んでいた。