双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「おかえり」


 廊下から顔を出すと、キッチンに立っている母が出迎えてくれる。

 リビングには姉の子ども、妃花と陽太が揃って夕飯を食べていた。

 ダイニングテーブルの上には、ふかしたサツマイモと、それぞれにレトルトのソースをかけたミートソーススパゲティがある。

 地震直後から、少しずつ食事も食べられるものの種類が増えてきている。

 それでも、食材を買って一から料理を作るのは流通の滞りもあり現段階では難しく、まだレトルト食品などで済ませることが多い。


「ご飯、食べるでしょ? 手洗ってきなさい」

「私はいいよ。さっき少し食べたし、宿舎戻ってから軽く食べるから」


 実家とはいえ、ボランティアに来た身の人間が、まだ食品が満足に手に入らない状況の中で食事をさせてもらうのは気が引ける。

 手だけ洗いに行ってくると、母がココアを作ってダイニングテ―ブルに出してくれた。

 子どもの頃から私がココアが好きで、大人になってからも好んで飲んでいることを母は知っている。


「ありがとう」


 食事をしている妃花と陽太の横でココアのカップに口をつける。

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