双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「じゃ、揃ったところで出発するぞー」


 砂羽さんの声に「お願いします!」と木佐貫さんが答える。

 駅前から車が発車すると、後方から木佐貫さんが「おふたりとも、今日はありがとうございます!」とやっぱり元気よく言った。


「俺からも、冴島さん今日はありがとうございます。都合つけてもらって」

「いえ! いつも特に予定のない人なんで、都合つけるとかそんなことは」

「来てもらえてよかったです。ラブラブカップルひとりで引率するのは、結構虚しくなりそうだったんで」

 砂羽さんはそんなことを言って笑う。後部座席から木佐貫さんが「ラブラブですみません!」と悪びれることなく言った。

「私も、普段行かないようなところに行けるので、楽しみに来ました。よろしくお願いします」


 目的地までの車内では、木佐貫さんと瑠南さんの自己紹介や馴れ初めを聞いたりした。

 私のほうが年上だからと、もっと気軽に接してほしいと言われ、木佐貫くん、瑠南ちゃんと呼ばせてもらうことに。

 ふたりは中学時代から付き合いはじめ、木佐貫くんが高校を卒業すると共に東京で入隊することを目標に、瑠南ちゃんも東京の大学を受験したという。

 そして、この春無事に一緒に東京に上京してきたそうだ。

 すでに五年以上付き合っているふたりだけど、見ているととても仲良しでこっちまでほっこりする。

 互いに想いあっているのはもちろん、とにかく木佐貫くんが瑠南ちゃんを大好きなのが伝わってくるのだ。

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