双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
午前中に集合し、夕方までテーマパークで過ごしたあと、夕方からは東京湾を一望するテラスでバーベキューを楽しんだ。
楽しい時間はあっという間で、気づけば頭上には夜空が広がる時間になっていた。
帰りの車はレインボーブリッジを渡り、朝集合した池袋を目指す。
瑠南ちゃんは池袋から数駅離れた場所でひとり暮らしをしているらしく、砂羽さんは一番に彼女を送り届ける。
次に木佐貫くんを練馬駐屯地まで送っていった。
「砂羽さん、私もここで失礼します」
ここからなら普段の仕事帰りと同じ道のりで帰れる。
「送っていきますよ、そのつもりでいたので」
木佐貫くんが降車をするタイミングでそんなやり取りを始めると、車を降りた木佐貫くんが「希穂さん」と私を呼んだ。
「ここは砂羽一尉に甘えて送ってもらっていいと思います!」
「えぇ、でも……」
「では、今日はありがとうございました! 砂羽一尉、また明日! 希穂さん、またよかったら一緒にどこか遊びに行ってください!」
木佐貫くんは最後に丁寧に頭を下げ、駐屯地の門に向かっていく。
「もう遅いので、送ります。場所教えてもらっていいですか」
運転席の砂羽さんはスマートフォンを手に私の送り先を聞いていて、いいのだろうかという思いを抱きながら住所を伝える。