双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
「こんにちは、お久しぶりです」
今日の砂羽さんはダークグレーのテーラードジャケットに、同じテーパードパンツ、ダークブラウンのタートルネックニットを合わせた大人のシンプルコーディネートだ。
スタイルがいいから見事に着こなしていてまるでモデルのよう。
あまり見すぎても失礼だから、心の中で素敵だなと感心しながら「ご無沙汰してます」と挨拶をする。
「お迎えまで来てもらっちゃってすみません」
「ぜんぜん気にしないでください」
助手席のドアを開け「どうぞ」と私の乗車を促す。
「ありがとうございます」
前回は木佐貫くんと瑠南ちゃんも乗っていた車には、今日は砂羽さんと私だけ。それがまた緊張を募らせる。
「変わらずお元気でしたか?」
運転席に乗り込みシートベルトをしながら砂羽さんが訊く。
「はい、変わらずです。砂羽さんも?」
「ええ、同じくですよ」
久しぶりに直接交わされる会話がくすぐったい。思い出したようにシートベルトをつけると、砂羽さんが車を出した。
「って言っても、そこまで久しぶり感ないのは、連絡とっていたからですからね」
「確かに。そうかもしれません」
「電話とかも付き合ってもらって、ありがとうございました。希穂さん、優しいから俺が話しませんかって聞いたら忙しくても対応してくれたのかもって後から考えて」