双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す
車が走り出して三十分もしてくると、窓の外は徐々に夜の景色に変化していく。
クリスマスの週末という条件が揃い、都内の道はところどころで渋滞もしていた。
「食事に行く前に、クリスマスらしくイルミネーションでも見ていきますか」
六本木のけやき坂に差し掛かったところで砂羽さんが言う。
「いいですね、せっかくですし──」
同意したそんなタイミングで坂を囲む木々がパッと一斉に細かな光を灯す。
「わっ、すごい……! 今つきましたね」
「点灯時間がちょうど十七時からだったんだ」
砂羽さんは腕時計に目を落としている。
タイミングよくイルミネーションが点灯する時間にこの場所に差し掛かったようだ。
「きれい……」
白と青の細かな光は幻想的に街を輝かせる。窓の外に流れるきらめきをじっと見つめていると、砂羽さんが「駐車しましょう」と通りがかったビルの駐車場に入っていった。