双子パパになった不屈の自衛官は飽くなき愛で純真ママを取り戻す


「特に食べられないものはないって聞いてたから、コースで出してもらう予定だけど大丈夫かな」

「あ、はい、問題ないです」

「ドリンクは……希穂さんなにがいい? 好きな物を」


 砂羽さんは運転があるからノンアルコールに違いない。合わせますと伝えると、スパークリングウォーターをオーダーした。

 すぐにコース料理が始まり、一品目が運ばれてくる。慌ててナフキンを手にし、膝の上にかけた。

 プレートの上に置かれた前菜は、ガラスカップに入った海老とトマトの赤が美しい前菜。

 美しい姿を眺めていると「食べましょう」と声をかけられた。


「はい、いただきます」


 こういう形式のしっかりした食事をするのは久しぶり。前回は二年ほど前に友達の結婚式でカトラリーは外から使うんだよなと確認した記憶だ。


「木佐貫くんと瑠南ちゃんは元気ですか?」


 前回一緒に出掛けたふたりのことがふと頭に浮かび訊いてみる。やっぱりクリスマスは一緒に過ごすのだろうか。


「木佐貫は変わらず。瑠南ちゃんも元気だって聞いてます。クリスマスは外出の許可を取っていたから訊いてみたら、瑠南ちゃんのところで一緒に過ごす予定だと言ってました」

「そうなんですね。変わらずで良かったです」


 今頃、瑠南ちゃんの部屋で過ごしているのかもしれない。一緒に出掛けた日の仲がいいふたりの姿が蘇ってきて自然と笑みが浮かんでいた。

< 91 / 201 >

この作品をシェア

pagetop