Devil's Night
 
「後悔したよ。死んだお前の体が土に帰るまで、泣きながらそばで見てた。寒さと悲しみで凍えそうになりながらね」


「カイ……何……言ってるの?」


 凍りつく体と一緒に、尋ねる声もふるえている。


「その次は、お前の目の前で、あの男の方を殺して、ガンジス川に沈めた。そしたら、お前の心が壊れてしまった。あれは蒸し暑い夜だったね」


 告白を続けるカイが、苦しそうな表情になる。


「感情を失ったお前が、病気で死ぬまでそばにいた30年間は、悪くなかった。毎晩、お前を抱いた。けど、あれはただの脱け殻だった」


「やめて」


「その次のときは……」


「もうやめて!」
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