Devil's Night
 
 尋常とは思えないカイの言動。


 口移しに飲まされた得体の知れない物。


 それらに対する恐怖よりも、この快楽を貪ろうとする本能の方が勝っている。


「美月。キレイだよ」


 カイが満ち足りた顔をして、私を見下ろしている。


「もっとほしい?」


 妖しい誘惑の光を放つカイの瞳を見ていると、理性が飛びそうになる。首を横に振ることすら出来ない私に、再び、カイの唇が近づいてきた。


―――ダメ。


 心が叫ぶ。なのに、勝手に唇が開き、今度は自分でカイの口から流しこまれるものを受け入れた。


 ふたつ目のそれは口に含んだとき、既につぶれているような感触があった。


 舌、喉、みぞおち、腹部、下腹……。さっきよりも更に壮絶な快感が、ほとばしるように駆け降りていく。
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