Devil's Night
 
 よっぽど空腹だったのだろう。陽人は普段食べない菓子パンを口いっぱいに頬張り、喉に詰まらせていた。


「うわ~ん!!」


 呼吸を取り戻した途端、陽人は火がついたように泣き出した。捜査官の腕から身を乗りだし、私に両腕を伸ばしてくる。


「ごめん、ハル。ごめん……」


 泣きじゃくる陽人を抱きしめ、私も泣きながら謝った。
< 150 / 359 >

この作品をシェア

pagetop