Devil's Night
次の瞬間、アスファルトに叩きつけられる衝撃。そして、意識がブラックアウトしていくような感覚……。暗黒へと吸いこまれていく私の耳に、『もう少しだったのに……。またやり直しか』とつぶやくカイの声だけが届く。
突如としてよみがえってきた記憶は、そこで途切れた。
――これは一体……。
私の疑問に答えるように、カイが口を開いた。
「これまではリアの転生を待って、満月の夜に僕もそこへ飛んだ。人の命を奪える年齢のままね」
つまり、リアが死んだときからずっと私は、愛せないカイに苦しめられ続け、カイは悪魔との契約を守るために、人を殺め続けてきたということになる。
「けど、何度やっても記憶を失ったリアの心は手に入らなかった。リアと同じ魂を持っているはずなのに」
私を見つめている目に悔しそうな表情がまざる。