Devil's Night
 
 悪魔との契約を交わした彼は、妹のために誰かの命を奪いながら生きてきた。けれど、彼の愛は一度も報われなかった。


――カイはきっと寂しかったのだ。二度と愛されないとわかっていることが。


 カイに対して抱いていたおそれや憎しみが、雪のように溶けていく。


「美月?」


 涙が止まらなくなって、夫を困らせた。
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