Devil's Night
「あーあ。ケガさせちゃって、ヤバいじゃん」
「コイツが暴れるからだよ」
「面倒だし、用が済んだら埋めちゃう?」
「だな。写真撮って脅すのもめんどくせーし」
男たちの声が遠ざかっていく。
――逃げなきゃ……。
そう思っているのに、頭を持ち上げることすらできない。
だんだん薄れていく意識の中、私は床の抜けた2階から、大きな白い布とロープみたいな物がゆっくり降りてくるのを見た。