落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
ライオネル様に身体を支えられ、どうにか体勢を持ち堪える。
「はい……、ありがとうござい――っ!?」
なぜか私は息がかかるほど間近から、ライオネル様の顔を見下ろしていた。自分が彼の膝の上に乗っていることに気付き、頭が真っ白になる。
近い近い近いっ。
「す、す、すみませんっ、すぐにどきます!」
慌てて身体を退かそうとするが、掴まれていた腕に力が込められる。
「アイリス」
耳元で囁かれて心臓が飛び跳ねた。
「――っ」
僅かに熱を帯びた真剣な眼差しで見つめられて、息を呑む。瞳を逸らすことはできない。
「アイリス。俺は――」
その時、コンコンと扉をノックされる。
「ライオネル様、王宮に到着いたしました」
馬車の外から御者に声を掛けられた。
「あぁ、分かった。じゃあ、行こう」
ライオネル様の手から解放されたので身体を戻すが、まだ心臓がドクドクと波打っている。
今のは何!? なんて言おうとしたの!?
ライオネル様の方に視線を送るが、何事も無かったような涼しげな顔をして馬車から降りていく。
これから本番なのに、落ち着かないといけないわ。
私は深呼吸をしてから、馬車の下でこちらに手を差し出している彼の手を取った。
わぁ………、これが王宮……?
そびえ立つ絢爛豪華な王宮に私は圧倒されつつ、その煌びやかな世界に足を踏み入れた。
高い天井にはキラキラと輝くシャンデリアが幾つも並び、漆喰の壁には金の装飾が施されている。目に映るもの全てが眩しくて、めまいがしそう。
音楽の演奏が流れるホールで、豪華な衣装を身に纏った多くの参加者達は歓談を楽しんでいた。
「はい……、ありがとうござい――っ!?」
なぜか私は息がかかるほど間近から、ライオネル様の顔を見下ろしていた。自分が彼の膝の上に乗っていることに気付き、頭が真っ白になる。
近い近い近いっ。
「す、す、すみませんっ、すぐにどきます!」
慌てて身体を退かそうとするが、掴まれていた腕に力が込められる。
「アイリス」
耳元で囁かれて心臓が飛び跳ねた。
「――っ」
僅かに熱を帯びた真剣な眼差しで見つめられて、息を呑む。瞳を逸らすことはできない。
「アイリス。俺は――」
その時、コンコンと扉をノックされる。
「ライオネル様、王宮に到着いたしました」
馬車の外から御者に声を掛けられた。
「あぁ、分かった。じゃあ、行こう」
ライオネル様の手から解放されたので身体を戻すが、まだ心臓がドクドクと波打っている。
今のは何!? なんて言おうとしたの!?
ライオネル様の方に視線を送るが、何事も無かったような涼しげな顔をして馬車から降りていく。
これから本番なのに、落ち着かないといけないわ。
私は深呼吸をしてから、馬車の下でこちらに手を差し出している彼の手を取った。
わぁ………、これが王宮……?
そびえ立つ絢爛豪華な王宮に私は圧倒されつつ、その煌びやかな世界に足を踏み入れた。
高い天井にはキラキラと輝くシャンデリアが幾つも並び、漆喰の壁には金の装飾が施されている。目に映るもの全てが眩しくて、めまいがしそう。
音楽の演奏が流れるホールで、豪華な衣装を身に纏った多くの参加者達は歓談を楽しんでいた。