落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜

38 この想いの行方

 目を開けると、見覚えのない場所だった。
 まばゆい黄金の天蓋から、白く美しいレースのカーテンが流れる。金の装飾が施された煌びやかな天井には、大きなシャンデリアが吊るされていた。

 え、目がチカチカする。ここはどこ!? 
 すごく不相応な場所で寝ていて、戸惑ってしまう。起き上がろうとした時、ベッドサイドで椅子に座り、私の手を握っているライオネル様の存在に気が付いた。

「ライオネル……さま……?」

 私が静かに呼び掛けると、ライオネル様は目を開きこちらを覗き込んだ。

「気が付いたか。体調は大丈夫か?」

「……はい」

「そうか、良かった」

 大きく息を吐いたライオネル様は私の手を強く握る。
 彼の瞳は僅かに潤んでいるように見えた。心配をかけてしまったようで、申し訳なさでいっぱいになった。

「あの、ここは?」

「ここは王宮のゲストルームだ」

 王宮のゲストルーム……。だからこんなに豪華なのね、納得だわ。
 私が起き上がろうとすると、ライオネル様が私の背中を支えてくれた。

「起きても平気なのか? もう遅いし、朝まで使っていいと許可をいただいているから、ゆっくりと休んでいればいい」

「え、それは……ちょっと遠慮したいです……」

 こんな眩しい部屋で、ゆっくり寝られませんよ。

「そうか。そうしたら後で神殿に送ろう」

「はい、ありがとうございます」

 寝起きでぼんやりする頭が覚めてくると、さっきの出来事を思い出し身震いする。
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