落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
「ライオネル様……、口移しの責任を感じてるなら、本当に気にしないでください……。償いの為に結婚だなんて……」
「は? いや、違う。そうではない。俺は君が好きなんだ。優しいところも、一生懸命で前向きなところも、人には見せない脆さも。俺は君のそばにいたいし、守りたいと思ったんだ」
私の手を握る彼の手は震えていた。
……本当なんだ。ライオネル様は本当に私のことを……。
私の瞳から涙が流れて落ちる。
「わ、私も、す、好きです……。ライオネル様が、好き……」
「アイリス……」
泣いている私をライオネル様は抱き締めてくれる。私が彼の背中に手を回すと、ぎゅっと力が込められていった。
しばらく彼の胸で泣いて顔を上げると目が合って、照れくさくなってお互いに笑った。
ライオネル様と想いが通じ合うという、そんな奇跡が起こるなんて信じられない。しかも、口移しという名の口づけまでしてしまうなんて。
……ん? ちょっと待って。私、何も覚えてないわ……。
「どうした? 具合が悪いのか?」
私が黙って下を向いたので、ライオネル様が心配そうに声をかけてくれた。
「いえ、違うんです。ライオネル様と口づけしたのに、何も覚えてなくて。私、初めてだったのに、なんか残念だと……」
そこまで言いかけて言葉を呑み込んだ。かぁっと顔に熱が集中してくる。
わ、私、何を口走ってるの! 恥ずかしい!
「えっと、今のは、その……」
彼の顔を見られなくて、そのまま俯いていると、
「アイリス。顔上げて」
耳元で囁かれ、耳に息がかかると、ビクッと身体が震えた。
チラリと見上げると、熱を帯びた視線に囚われてしまう。
「今度はちゃんと覚えていて」
艶めく金色の瞳が近づいて、私はそっと目を閉じた。
「は? いや、違う。そうではない。俺は君が好きなんだ。優しいところも、一生懸命で前向きなところも、人には見せない脆さも。俺は君のそばにいたいし、守りたいと思ったんだ」
私の手を握る彼の手は震えていた。
……本当なんだ。ライオネル様は本当に私のことを……。
私の瞳から涙が流れて落ちる。
「わ、私も、す、好きです……。ライオネル様が、好き……」
「アイリス……」
泣いている私をライオネル様は抱き締めてくれる。私が彼の背中に手を回すと、ぎゅっと力が込められていった。
しばらく彼の胸で泣いて顔を上げると目が合って、照れくさくなってお互いに笑った。
ライオネル様と想いが通じ合うという、そんな奇跡が起こるなんて信じられない。しかも、口移しという名の口づけまでしてしまうなんて。
……ん? ちょっと待って。私、何も覚えてないわ……。
「どうした? 具合が悪いのか?」
私が黙って下を向いたので、ライオネル様が心配そうに声をかけてくれた。
「いえ、違うんです。ライオネル様と口づけしたのに、何も覚えてなくて。私、初めてだったのに、なんか残念だと……」
そこまで言いかけて言葉を呑み込んだ。かぁっと顔に熱が集中してくる。
わ、私、何を口走ってるの! 恥ずかしい!
「えっと、今のは、その……」
彼の顔を見られなくて、そのまま俯いていると、
「アイリス。顔上げて」
耳元で囁かれ、耳に息がかかると、ビクッと身体が震えた。
チラリと見上げると、熱を帯びた視線に囚われてしまう。
「今度はちゃんと覚えていて」
艶めく金色の瞳が近づいて、私はそっと目を閉じた。