落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
アンディさんに話しかけられて、現実に引き戻される。
「あ……、お、おいしいです!」
「今、別の事考えてたでしょ〜。ま、いいけどさ〜」
「あ、いえ、本当においしいですよ!」
研究所に来るたびにアンディさんは手作りのお菓子をご馳走してくれるのだけど、段々とレベルが上がってきているのは確かだ。どこを目指しているのだろうか……。
私がアップルパイを頬張っていると、アンディさんがライオネル様の方に視線を送り一人事みたいに呟いた。
「あいつはさ、淋しいなんて言わないし、一人で色々抱えちゃうからさ〜、ずっと一緒にいてやってよ」
「アンディさん……」
「あいつをよろしく頼むね〜」
「はい」
私が頷くと、アンディさんはいつもの茶目っ気のある笑顔とは違う、優しい顔で笑った。
馬車が神殿の裏門の前で止まる。
いつものことながら、やっぱり別れ際はつらい。またすぐに会えるんだし、気持ちを入れ替えないと。
ライオネル様に手を引かれ馬車を降りて手を離そうとすると、逆に掴まれた。
「アイリス、この後、少し俺に時間をくれないか?」
「え?」
どこか真剣な顔のライオネル様に驚きつつ首を縦に振る。私だって少しでも一緒にいたい。
「そうか。じゃあ、君が嫌じゃなかったらラヴィーの丘でも行かないか?」
「はい」
私達は手を繋いだまま、ラヴィーの丘に向かって歩き出した。
「あ……、お、おいしいです!」
「今、別の事考えてたでしょ〜。ま、いいけどさ〜」
「あ、いえ、本当においしいですよ!」
研究所に来るたびにアンディさんは手作りのお菓子をご馳走してくれるのだけど、段々とレベルが上がってきているのは確かだ。どこを目指しているのだろうか……。
私がアップルパイを頬張っていると、アンディさんがライオネル様の方に視線を送り一人事みたいに呟いた。
「あいつはさ、淋しいなんて言わないし、一人で色々抱えちゃうからさ〜、ずっと一緒にいてやってよ」
「アンディさん……」
「あいつをよろしく頼むね〜」
「はい」
私が頷くと、アンディさんはいつもの茶目っ気のある笑顔とは違う、優しい顔で笑った。
馬車が神殿の裏門の前で止まる。
いつものことながら、やっぱり別れ際はつらい。またすぐに会えるんだし、気持ちを入れ替えないと。
ライオネル様に手を引かれ馬車を降りて手を離そうとすると、逆に掴まれた。
「アイリス、この後、少し俺に時間をくれないか?」
「え?」
どこか真剣な顔のライオネル様に驚きつつ首を縦に振る。私だって少しでも一緒にいたい。
「そうか。じゃあ、君が嫌じゃなかったらラヴィーの丘でも行かないか?」
「はい」
私達は手を繋いだまま、ラヴィーの丘に向かって歩き出した。