落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
丘の木々は少しずつ紅葉になり始めている。石階段を上っていくと、展望台になっていて王都が一望できた。
「わ、すごい! いい景色ですね!」
どこまでも広がる青い空、吹き抜ける風。
ラヴィーの丘には何度か来たことはあるが、その奥に展望台があったことを初めて知った。
「展望台があったなんて知らなかったです! ライオネル様はよく来るんですか?」
「いや、ここは初めてだ。騎士団本部にある警備用の展望塔にはよく上るが、ここは、その、こ、恋人達の展望台などと呼ばれているからな」
「こ、恋人!?」
思わず声を上げてしまった。照れくさくなって顔を伏せる。
そ、そうよね。私達も恋人……なのだし、おかしくはないよね。
バサッバサッ。
突然鳥が飛んできたのでびっくりして身構えると、その鳥はライオネル様の腕の中に収まる。
よく見るとそれは鳥ではなくて、大きな花束に黄色い翼が付いている、どこか見覚えがあるものだった。
「それって、運搬鳥……?」
「知ってるのか?」
「あ、はい。前にアンディさんが使ってるのを見まして」
「そうか。時間と場所を指定すると、どこにでも運搬してくれるらしい」
「え!? そうなんですか!?」
すごい、あれから進化してるわ。
感心していると、ライオネル様は私に両腕に抱える程のピンクのバラの花束を渡してくれた。ふわりと芳しい香りに包まれる。
「これを君に」
「わ、すごい! いい景色ですね!」
どこまでも広がる青い空、吹き抜ける風。
ラヴィーの丘には何度か来たことはあるが、その奥に展望台があったことを初めて知った。
「展望台があったなんて知らなかったです! ライオネル様はよく来るんですか?」
「いや、ここは初めてだ。騎士団本部にある警備用の展望塔にはよく上るが、ここは、その、こ、恋人達の展望台などと呼ばれているからな」
「こ、恋人!?」
思わず声を上げてしまった。照れくさくなって顔を伏せる。
そ、そうよね。私達も恋人……なのだし、おかしくはないよね。
バサッバサッ。
突然鳥が飛んできたのでびっくりして身構えると、その鳥はライオネル様の腕の中に収まる。
よく見るとそれは鳥ではなくて、大きな花束に黄色い翼が付いている、どこか見覚えがあるものだった。
「それって、運搬鳥……?」
「知ってるのか?」
「あ、はい。前にアンディさんが使ってるのを見まして」
「そうか。時間と場所を指定すると、どこにでも運搬してくれるらしい」
「え!? そうなんですか!?」
すごい、あれから進化してるわ。
感心していると、ライオネル様は私に両腕に抱える程のピンクのバラの花束を渡してくれた。ふわりと芳しい香りに包まれる。
「これを君に」