落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
思いがけない言葉に動揺して、指をカップの持ち手にぶつけてしまった。
わっ、危なっ。割れてないよね!?
「どっ、どうとは?」
声が裏返ってしまう。うわっ、恥ずかしい。
「それは好きとか、嫌いとか、そういうことですわ」
「え? そ、そりゃ、色々お世話になってて、いっぱい迷惑もかけてるのに……いつも助けてくれて、き、嫌いなわけない……けど……」
しどろもどろになって答えつつ、髪の毛の先をクルクルと指に巻きつけた。
「ふふっ。顔が真っ赤ですわ」
エリゼに指摘されて、思わず両手を頬に当てた。顔が熱い。手汗もすごい。
ライオネル様に惹かれていることは自分でも分かっている。だからといって、今はどうすることもできない。
私はまだ平民の見習いの聖女で、いつ正式な聖女になれるか分からない落ちこぼれのまま。
一方、ライオネル様は貴族で騎士副団長様で身分が違いすぎる。今はたまたま一緒にいることができるだけなのだ。
さっきのライオネル様とフェリシティ様が一緒にいた光景が頭をよぎった。
「フェリシティ様は……」
「フェリシティ様?」
独り言のように呟いた声をエリゼに聞かれてしまったらしい。
「あ、いえ、何でも」
「……お二人の関係が気になるのですね。あの、アイリスにはお話しますわ。ライオネルお兄様とフェリシティ様は元婚約者なのです」
元婚約者……。そうだったんだ。
私の胸がドクンと嫌な音を立て、さっき感じた靄のようなものが湧き上がってきた。
「でも、過去のことですわ。今のお兄様には婚約者はいません。……結婚はしないと言ってるんです」
「結婚はしない?」
「はい……。お兄様は……、命を捨てる覚悟をしているのだと思います」
「え……? 命を捨てる?」
わっ、危なっ。割れてないよね!?
「どっ、どうとは?」
声が裏返ってしまう。うわっ、恥ずかしい。
「それは好きとか、嫌いとか、そういうことですわ」
「え? そ、そりゃ、色々お世話になってて、いっぱい迷惑もかけてるのに……いつも助けてくれて、き、嫌いなわけない……けど……」
しどろもどろになって答えつつ、髪の毛の先をクルクルと指に巻きつけた。
「ふふっ。顔が真っ赤ですわ」
エリゼに指摘されて、思わず両手を頬に当てた。顔が熱い。手汗もすごい。
ライオネル様に惹かれていることは自分でも分かっている。だからといって、今はどうすることもできない。
私はまだ平民の見習いの聖女で、いつ正式な聖女になれるか分からない落ちこぼれのまま。
一方、ライオネル様は貴族で騎士副団長様で身分が違いすぎる。今はたまたま一緒にいることができるだけなのだ。
さっきのライオネル様とフェリシティ様が一緒にいた光景が頭をよぎった。
「フェリシティ様は……」
「フェリシティ様?」
独り言のように呟いた声をエリゼに聞かれてしまったらしい。
「あ、いえ、何でも」
「……お二人の関係が気になるのですね。あの、アイリスにはお話しますわ。ライオネルお兄様とフェリシティ様は元婚約者なのです」
元婚約者……。そうだったんだ。
私の胸がドクンと嫌な音を立て、さっき感じた靄のようなものが湧き上がってきた。
「でも、過去のことですわ。今のお兄様には婚約者はいません。……結婚はしないと言ってるんです」
「結婚はしない?」
「はい……。お兄様は……、命を捨てる覚悟をしているのだと思います」
「え……? 命を捨てる?」