落ちこぼれ見習い聖女は、なぜかクールな騎士様に溺愛されています?〜これ以上、甘やかされても困ります〜
大聖女様が留守をしているのをいいことに毎日こうだ。シャーロット様は見習いだった時からいつもそう。率先して仕事を行わない。
やる気を見せる時は、高位貴族の……、特に見目がいい男性患者の治療の時だけだ。まぁ、わかりやすいけれど呆れてしまう。
「シャーロット様。よろしいですか?」
シャーロット様に近づくと、彼女はティーカップの取っ手を持ったまま横目でこちらに視線を送る。
「あら、アイリス。あなたのような平民が、このような場所になんの用かしら?」
「怪我を負った患者様の治療をお願いします」
「患者? どなたかしら?」
「えっと、従騎士の……」
「従騎士? ガキじゃないの。従騎士の治療なんてお断りですわ」
シャーロット様は私の言葉を遮って言った。ガキって……。確かに従騎士は十六歳までだったから、年下だろうけど。
「アイリス、あなたがやればいいじゃない。落ちこぼれの見習い聖女でも一応聖女なんだから、たまには役に立ちなさいよ。まぁ雑用係には無理かしら? うふふっ」
シャーロット様は嘲笑して、ティーカップを口に付けた。
「……わ、わかりました」
これ以上患者様を待たせるわけにはいかず、私はその場を後にした。
処置室に戻ると、騎士様二人に向かって頭を下げる。
「申し訳ございません。今、手の空いてる者がいなくて、見習いの私が治療させてもらってもいいでしょうか?」
「問題は無い」
黒髪の騎士様の言葉にほっとして顔を上げる。
「はい! 精一杯、努めさせていただきます!」
やる気を見せる時は、高位貴族の……、特に見目がいい男性患者の治療の時だけだ。まぁ、わかりやすいけれど呆れてしまう。
「シャーロット様。よろしいですか?」
シャーロット様に近づくと、彼女はティーカップの取っ手を持ったまま横目でこちらに視線を送る。
「あら、アイリス。あなたのような平民が、このような場所になんの用かしら?」
「怪我を負った患者様の治療をお願いします」
「患者? どなたかしら?」
「えっと、従騎士の……」
「従騎士? ガキじゃないの。従騎士の治療なんてお断りですわ」
シャーロット様は私の言葉を遮って言った。ガキって……。確かに従騎士は十六歳までだったから、年下だろうけど。
「アイリス、あなたがやればいいじゃない。落ちこぼれの見習い聖女でも一応聖女なんだから、たまには役に立ちなさいよ。まぁ雑用係には無理かしら? うふふっ」
シャーロット様は嘲笑して、ティーカップを口に付けた。
「……わ、わかりました」
これ以上患者様を待たせるわけにはいかず、私はその場を後にした。
処置室に戻ると、騎士様二人に向かって頭を下げる。
「申し訳ございません。今、手の空いてる者がいなくて、見習いの私が治療させてもらってもいいでしょうか?」
「問題は無い」
黒髪の騎士様の言葉にほっとして顔を上げる。
「はい! 精一杯、努めさせていただきます!」