捨て猫を拾ったのは、桃色苺の王子猫
歩いている途中、二人は僕にたくさん話しかけた。




「俺の名前は『さとみ』だよ~。『ささみ』じゃなくて、『さとみ』だよ~。」

ピンクの人は『ささみ』・・・間違えた。『さとみ』と名乗った。
一方、水色の人は

「僕は『ころん』。この声は風邪引いてるんじゃなくて、地声だからね!」

『ころん』と名乗る。
にしても、地声だったなんて思いもしなかった。
まるでヤギのような声だ。



そのあとも二人はいろいろ教えてくれた。
さとみくんは大の猫好きで、ころんくんは大の犬好きだそう。




家には他に四人、人がいて
紫が『ななもり』
赤が『莉犬』
黄が『るぅと』
橙が『ジェル』
だそう。




それから、二人と四人、合計六人は歌い手で、ゲーム配信や歌枠、そのほかにもいろいろ活動をしているらしい。
グループ名は『すとぷり』。
『すとろべりーぷりんす』の略だそう。




他にもたくさん教えてくれたが、ここら辺にしておく。




そんなことをしているうち、家に着いたらしい。
六人の人が住んでいるのだ、それなりに大きな家だった。




家のポストの横には『白苺』と書いてあった。
『しろいちご』さんなのか・・・?
変わった苗字だ。




二人と一匹は家に入る。




「「ただいまー」」




二人は玄関でそう大きな声で言った。
直後、いろんな声が聞こえた。




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