手を握ってくれたあなたともう一度
「プラスでサザネに伝言。絶対に妖怪はリアラに近付けるな。死ぬ気で守れと」

「了解」

「俺は神父さんを援護する」

「ミツノ、マヒリもこっちに向かっている」

「そうか、それなら合流次第、ミツノはサザネの援護に。マヒリは俺たちの援護につけと伝えてくれ」

「了解」

「トルアはここでナチとリアラを守ってくれ、何かあったらその伝達で伝えるように」

「任せろ」

ゼスは大きく息を吸い込み、ゆっくり吐く。

「何が何でもリアラを守るぞ」

その言葉と共に神父がいる場所へ走り出した。

「神父さん!俺は何をしたらいいですか」

黒い霧はモヤへと姿を変え、ゼスと神父の前に立ちはだかる。

「封印の魔法をあてたいです。動きを封じてくれませんか」

「了解」

神父が魔法発動のため、その場で魔法陣を作り始める。
時間稼ぎで神父を守りながら黒いモヤの動きも封じないといけない。
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