私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

5th Stage アイドルって大変だ!

「……でくん、奏くん」

 私の名前を呼ぶ声に意識がよみがえる。
 目を開けると、メガネをかけた男の子が私の顔をのぞき込んでいた。

「あっ、やっと起きた!」
「蘭くん……?」

 私が名前を呼ぶと、蘭くんはほっと胸をなでおろした。

「心配したよ。教室で急に倒れたって聞いたけど、大丈夫?」

 あっ! そういえば私、瑞稀くんたちを狙うカメラマンを阻止するために、能力で砂嵐を起こしたんだっけ。
 そしたら、能力が暴走して、瑞稀くんが倒れそうになっちゃって……。
 助けようとしたつもりが一緒に倒れて――その拍子に、瑞稀くんの頬にキスしちゃったんだっけ⁉
 うわーっ! 思い出しただけで恥ずかしい……!
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