私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!
「か、奏くん⁉」

 急に、蘭くんがメガネを奥の目をまんまるく見開いた。

「本当に大丈夫? 顔、真っ赤だよ!」
「えっ? そ、そうかな……わっ!」

 熱いっ……! 自分の頬に手を当てると、火傷しそうなほどの熱がじわっと指先に伝わって、慌てて手を離す。

「熱でもあるんじゃねーの?」

 ふいに、前から声をかけられた。
 ハッとすると、向かいの席に座る蛍くんとぱちっと目が合った。
< 49 / 215 >

この作品をシェア

pagetop