私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!
「あー……、疲れたあああっ」

 その日の夜。
 お風呂から上がった私は、談話室のソファに倒れ込んだ。
 アイドル誌の撮影が終わって、学園に戻ったら……ダンスレッスンとボイトレが待っていた。
 私はマネージャーなのに、『せっかくだからきみも一緒にやってみよう!』とコーチに言われるがまま参加することになってしまって、もうへとへと。
 starixのみんなもさすがに疲れて寝てしまったのか、談話室には、私一人しかいなかった。
 瑞稀くんはもう寝てるのかな?
 でも、待てよ。まだお風呂には行ってなかったはず……。
 だとしたら、部屋で趣味に没頭してるのか、寝落ちしちゃっているのかな……?
 ドキドキしながら2階に上がって、瑞稀くんの部屋のドアを開けた。
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