天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~
「……! 魔術アカデミーの研究室に助教のポジションを用意する! そんな悪妻に尻に敷かれていては後悔するぞ!!」
「そんなものには興味はない。これ以上私の妻を侮辱するなら失礼する」
そして、私の肩を抱いたまま帰宅を促した。
「さあ、ルピナ、帰ろう」
私はいまだ声も発せず頷くことしかできない。
(妻……! 私が、シオン様の妻!! 何度聞いてもなれないわ……)
シオン様の過剰摂取で私はさらによたついた。
「? 大丈夫か? ルピナ」
耳元で囁かれる美しすぎる声に畳みかけられ、私は推し摂取限界を突破した。これ以上摂取したら、致死量である。生命の危険を感じた私は必死になる。よろめいている場合ではない。