天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~

「違います。雷を避けるものです。だから同じものを魔塔にも公爵家にもつけております」

 私は冷静に答えるが、神官たちは動揺を隠せない。

「本当にそうかはわからないではないか! 悪女ルピナの考えることだ。魔塔の棒から雷を放ち、神殿に落としたにちがいない!」

 ローレンス殿下が言うと、神官もそれに続く。

「まさかそんな狙いがあったとはおそろしい!」

「違います。その証拠に雷の被害はなかったはずです」

「それは神のご加護があったからです!!」

 いきり立つように反論するのは神官である。

 どうやら、彼らの信仰心を傷つけてしまったらしい。

「国王陛下。ルピナはシオンをむりやり悪事へ加担させようとする悪妻です!! ルピナを破婚させ、シオンをお救いください」

 ローレンス殿下が国王陛下を見る。
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