天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~
「国王陛下。ぜひ、私の愛する弟を悪妻の手から取り戻してください」
オリバーも国王陛下を見た。
神官たちは私を睨みつける。
「このような結婚、神殿としては認められません。神殿は魔導師シオンと公女ルピナの婚姻を取り消します」
「取り消す? 私は無実なのに?」
私は国王陛下を見た。
この国では高位貴族の婚姻には、国王陛下と神殿の許可がいるのだ。そのふたつから、取り消しを認められたら、私はシオン様を手放さざるを得ない。
国王陛下はため息をついた。
「ルピナ、離婚を免れたいのであれば無実を証明せよ。魔塔を閉鎖し、シオンの監禁を解き宮廷に出仕させよ」
「そんな!」
「それが履行されるまで、セレスタイト公爵および一族に連なる者の謹慎を命じる」
「は? 家族は関係ありませんわ」
抗議する私に、国王陛下は冷たく答えた。