天才魔導師の悪妻~私の夫を虐げておいて戻ってこいとは呆れましてよ?~

「ヒライシンとやらを神殿に寄付したのはセレスタイト公爵である。また、その他王宮の建造物にも公爵の勧めで設置してきた。しかし、それが雷を呼び込むものなら反逆だ」

「だから、それは雷を避けるものなんです!」

「実際に、その棒に雷が落ちるところをみた! 雷は避けなかったぞ!!」

 神官が噛みついてくる。

「高いところに避雷針を立て、そこに雷をわざと落とすことで、大地に埋まった電極から放電させ――」

「ほら認めたぞ! わざと雷を落としたのだ!!」

 ローレンス殿下が言葉を遮った。

「それは言葉のあやで!」

「もう良い。ルピナ。見苦しいぞ」

 国王陛下はそう手を挙げて私の言葉を遮った。
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