冷徹皇子の夜伽番 ──童貞を奪うのは私の役目?──
「いいね、きっとだよ。」
そう言い残し、アルベール皇子は背を向けて歩き去っていった。
その後ろ姿を見送りながら、胸の鼓動が高鳴りすぎて落ち着かない。
まだ殿下の腕の温もりが、はっきりと残っている。
「……よっぽどエリシアのことが気に入ったのね。」
隣でミレーヌが呆れたようにため息をついた。
その声音は軽いけれど、少しだけ嫉妬が混ざっているように聞こえる。
「これじゃあ、私の出る幕はないかな。」
冗談めかして笑う彼女に、私は曖昧に微笑み返すしかなかった。
――もし、本当にそうなのだとしたら。
私以外の女が殿下に抱かれることなど、もう二度とないのだとしたら。
そうであってほしい。
そうでなければ耐えられない。
あの冷徹と呼ばれたアルベール皇子が、私にだけ優しい眼差しを向け、私にだけ触れてくださる。
その奇跡のような事実が、私の心を満たし、同時に恐怖も呼び覚ます。
もし他の誰かに微笑みかける姿を見てしまったら……。
そう想像しただけで、胸の奥がぎゅっと締めつけられて、息が苦しくなるのだった。
そう言い残し、アルベール皇子は背を向けて歩き去っていった。
その後ろ姿を見送りながら、胸の鼓動が高鳴りすぎて落ち着かない。
まだ殿下の腕の温もりが、はっきりと残っている。
「……よっぽどエリシアのことが気に入ったのね。」
隣でミレーヌが呆れたようにため息をついた。
その声音は軽いけれど、少しだけ嫉妬が混ざっているように聞こえる。
「これじゃあ、私の出る幕はないかな。」
冗談めかして笑う彼女に、私は曖昧に微笑み返すしかなかった。
――もし、本当にそうなのだとしたら。
私以外の女が殿下に抱かれることなど、もう二度とないのだとしたら。
そうであってほしい。
そうでなければ耐えられない。
あの冷徹と呼ばれたアルベール皇子が、私にだけ優しい眼差しを向け、私にだけ触れてくださる。
その奇跡のような事実が、私の心を満たし、同時に恐怖も呼び覚ます。
もし他の誰かに微笑みかける姿を見てしまったら……。
そう想像しただけで、胸の奥がぎゅっと締めつけられて、息が苦しくなるのだった。

