大好きな旦那様が見えなくなってから、本当の夫婦になるまで

第7話 元凶はやっぱり旦那様?

 この乙女ゲーム(ディフラ)の根幹とも言える死亡率が高い原因は、花女神の呪いによる魔力暴走からの死の満開(自爆)だ。本来であれば祝福されるべき魔法なのだが、《魔法の種子》を体内に取り込んだ話には続きがある。

 誰も彼もが神の権能の末端を得て喜び、「花女神様に感謝を込めて、年に数回祝わせてほしい」と花女神に告げ、彼女は快諾し、人と神の関係は良好だった。
 少なくとも数年間は──。だが一部で「女神の力をさらに引き出せないか」と画策する者たちがいた。宴の日に花女神を酔い潰し彼女が髪に生やしている《赤い果実》を口にして、神々と同等に近い力を得た。
 膨大な魔力、人智を超えた神の力。

 謀られたと気づいた花女神は激高するも、すでに同等の力を持った人間たちに勝つことは難しく、地上を去る時に呪いをかけた。「身に余る力を得た愚か者よ。自らの魔力によって内側から滅びるがいい!」と。

 激昂、絶望、動揺、焦燥、嫉妬、執着などの感情が大きく揺れ動いたとき、魔力制御ができず暴走することを死の満開(デス・フルブルーム)と呼ぶようになった。
 この辺りはゲーム設定でも魔力暴走による自爆の際、花火めいた光によって周囲もろとも破壊して、バッドエンドの文字が何度も出てきた。
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