大好きな旦那様が見えなくなってから、本当の夫婦になるまで
第9話 離婚?別居?
口ぶりからして親友としてではなく、王妃の立場からの依頼なのだろう。
「ルディーが在籍中に、魔力暴走と死の満開を回避する技術を確立させてから、シャルの魔力吸収に頼ることが減ったけれど、王侯貴族の中にはルディーの術式では《赤い果実》の摘出が難しい人たちがいるらしいのよ」
「なるほど、そういうことですか」
この死亡率97パーセントの世界で、トルーエンドに持ち込むことができたのは、私の持つ魔力吸収の能力が大きい。
私の魔力吸収は、呪われた《赤い果実》の欠片だけを体内から取り除くことができるという、この世界において反則技に近い。
ルディー・ウィリアム・ハイド。
彼はベルナルド様と同級生で、攻略キャラの一人。私の能力の特性を起点に、独学で研究して《赤い果実》だけを取り除く魔術式を作り上げた天才だ。
「(そういえば、なにかとベルナルド様を追いかけていたらルディー様から声をかけてもらって、いろいろ協力して貰ったわ。代わりに私に研究の協力を頼んだりして──懐かしい)……その手の依頼なら私が断る理由はないですね」
「決まりね」
(旦那様に数日、王都に滞在すると相談しなくては……)
「じゃあ、早急に私たちと一緒に王都に戻るって、アルバート殿下に伝えておくわ」
(ん!?)
ベアトの言葉に私は固まってしまった。しかしすぐさま二人に待ったをかける。
「え、ちょ、まだ旦那様に相談してないのに、勝手に屋敷を離れるなんて……」
「ほら、そこよ。相談って完全に、あの冷血漢にお伺いを立てているじゃない。いいのよ、『愛想を尽かして王都に戻る』とか思わせて、存分に心配させてやるといいわ!」
「で、でも……」
「ルディーが在籍中に、魔力暴走と死の満開を回避する技術を確立させてから、シャルの魔力吸収に頼ることが減ったけれど、王侯貴族の中にはルディーの術式では《赤い果実》の摘出が難しい人たちがいるらしいのよ」
「なるほど、そういうことですか」
この死亡率97パーセントの世界で、トルーエンドに持ち込むことができたのは、私の持つ魔力吸収の能力が大きい。
私の魔力吸収は、呪われた《赤い果実》の欠片だけを体内から取り除くことができるという、この世界において反則技に近い。
ルディー・ウィリアム・ハイド。
彼はベルナルド様と同級生で、攻略キャラの一人。私の能力の特性を起点に、独学で研究して《赤い果実》だけを取り除く魔術式を作り上げた天才だ。
「(そういえば、なにかとベルナルド様を追いかけていたらルディー様から声をかけてもらって、いろいろ協力して貰ったわ。代わりに私に研究の協力を頼んだりして──懐かしい)……その手の依頼なら私が断る理由はないですね」
「決まりね」
(旦那様に数日、王都に滞在すると相談しなくては……)
「じゃあ、早急に私たちと一緒に王都に戻るって、アルバート殿下に伝えておくわ」
(ん!?)
ベアトの言葉に私は固まってしまった。しかしすぐさま二人に待ったをかける。
「え、ちょ、まだ旦那様に相談してないのに、勝手に屋敷を離れるなんて……」
「ほら、そこよ。相談って完全に、あの冷血漢にお伺いを立てているじゃない。いいのよ、『愛想を尽かして王都に戻る』とか思わせて、存分に心配させてやるといいわ!」
「で、でも……」