僕の愛しい泥棒娘
「また、連絡する。今度は二人で食事にでも
出かけよう」

そう言って、ユミアの手を取って指先に口付
けをした。

ユミアはドキドキしながら顔もきっと真っ赤
になっているだろうと思いながらなんとか

「はい、ご連絡お待ちしていますね。
レッドさん」

と言う事ができた。赤い顔は夜なのでアウス
レッドは気が付かないだろう。

二人でドアの前で離れがたく思っていると、
そこに馬が駆けてきた。公爵家の騎士のよう
だ。

アウスレッドは馬を降りた騎士の方に寄って
いった。騎士が何やらアウスレッドの耳元で
囁いた。

アウスレッドは

「なんだって」

と驚愕の表情で騎士を見やると騎士は頷いた

「ユミア急用ができた。また連絡する」

と言って急いで馬車に乗って帰っていった。

ユミアは心配になったが何もわからず思い悩
んでも仕方がないので、今日の楽しかった思
い出を胸にしまっておこうと家に入っていっ
た。

店から家に入っていくとサリーヌが待ちかま
えていて目をランランと輝かせてユミアに話
を聞かせろと詰め寄った。

ユミアはダミアサール公爵家の家族の事を話
して聞かせた。

そしてマドレーヌもアイシングクッキーも評
判だったと言ってカフェコーナーができたら
二つともメニューに入れようと話し合った。
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