甘く苦く君を思う
「もちろんだ。でももし沙夜が無理だと思ったらそれでいい。このままの関係でいてもいいと思っているんだ」

「ありがとうございます」

ようやく一歩踏み出せる気がした。
話合うのは怖いけれど、話さないまま過ごすのは何か違うと思う。
彼は1週間後の日曜に実家に行く約束をしてきたと翌日に言われた。
一気に緊張感が高まるが、逃げれない道だと気を引き締めた。

「渚、日曜にパパの家に行くよ」

「わかったー」

本当に分かっているのかは定かではないが、その気楽な返事に場が和んだ。

「沙夜、もし直前でも辞めたくなったら言ってくれ」

なんだか心配性な彼の言葉に笑顔で頷いた。
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