寡黙な消防士は秘密の娘ごと、復讐を終えた妻を溺愛する
私の復讐は、ある日突然終わりを告げた。
姿を晦ました母娘を、彼が見つけ出してしまったから。
武彦さんと再会して以降、生活は随分と楽になった。
仕事を頑張らなくてよくなったり、住む場所が広くなったり。
そして、何より有益だったのは――父親に嫌われて再び会えなくなるのを嫌がった夏希が、わがままを言わずにいい子でいようと必死になる姿を見れたことだろう。
――毎日トゥエンティーツーのアイスを食べても大丈夫なくらい、金銭的な余裕が出来たんだけどな……。
とは言え、それは私の稼ぎはなくてあくまで武彦さんが消防士として汗水垂らして稼いできたお金だ。
「いくらでも好きなだけ使っていい」とは言われているが、やはり無駄遣いはよくない。
そう結論づけた私は保育園から新しい自宅までの慣れない道のりを、娘と手を繋いで歩いた。
姿を晦ました母娘を、彼が見つけ出してしまったから。
武彦さんと再会して以降、生活は随分と楽になった。
仕事を頑張らなくてよくなったり、住む場所が広くなったり。
そして、何より有益だったのは――父親に嫌われて再び会えなくなるのを嫌がった夏希が、わがままを言わずにいい子でいようと必死になる姿を見れたことだろう。
――毎日トゥエンティーツーのアイスを食べても大丈夫なくらい、金銭的な余裕が出来たんだけどな……。
とは言え、それは私の稼ぎはなくてあくまで武彦さんが消防士として汗水垂らして稼いできたお金だ。
「いくらでも好きなだけ使っていい」とは言われているが、やはり無駄遣いはよくない。
そう結論づけた私は保育園から新しい自宅までの慣れない道のりを、娘と手を繋いで歩いた。