呪われし復讐の王女は末永く幸せに闇堕ちします~毒花の王女は翳りに咲く~
 女王は少しばかり目を細めて窓の外を一瞥すると、「結論は出たか?」とため息混じりに言った。

「ええ、私も参ります」

 完全に吹っ切れたのだろう。ハンナの顔色は明るくなりつつあった。それに、瞳にも精気を取り戻し、本来の活発であろう表情がわずかに見える。

「安心しろ。悲しいことに私の城は使用人不足だ。ベルティーナ王女の世話以外にも、嫌というほど仕事は与えてやろう。だが、その分、安定した生活は必ず約束する」

 そう言った女王の言葉に安堵したのだろう。ハンナは頭を下げ、感謝を述べた。

 ……しかし、不思議に思う。人は魔性の者を怒らせるようなことを行ってきたのだ。それにも関わらず、なぜ女王はこんなにも慈悲深く、人を嫌うことなく受け入れるのだろう。と、ベルティーナは少し不審に思う。

 だが、片っ端から不審点を聞き出すのもおかしいだろう。
 それに、さすがに眠たさの限界を超え、気怠くなってきた。ベルティーナは真っ暗闇の車窓の向こうを見つめ、目を細めた。

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