秘密のカランコエ〜敏腕ドクターは愛しいママと子どもを二度と離さない〜
「……もうやめて……」
ハッとして目が覚めると、深夜一時が過ぎた頃だった。
心臓がバクバクしていて気持ちが悪い。
頬を伝った涙を手で拭い、夢を見ていたのだと気づく。
こんな時間まで起きずに眠っていたのは久しぶりだ。モニター心電図をふと見ると、彩花の心臓が規則的に動いているのがわかって安心する。
私は近くに置いていた水を飲みながら彩花を見つめる。
「彩花……」
そっと頬に触れると、小さく笑うその顔がたまらなく愛おしい。
きっと疲れていたんだ。だからあんな夢を見たに違いない。
私は腰の痛みをかばいながら眠りにつこうとした時、控えめなノックと共に扉が開く音がした。
巡視の看護師さんかと思い、衣服と髪の乱れを直して座る。
するとそこには、もう二度と会うことはないと思っていた彼がいた。
「……宗一郎さん」
「やっと会えた」
低く平坦な声に背筋が震えた。
瞳の奥に冷たい月光が宿る笑みを浮かべ、私を捕らえる。
「もう逃がさない。ちゃんと話そうか、茉奈」
満月の強い月明かりが彼の影を濃く落とす。
ハッとして目が覚めると、深夜一時が過ぎた頃だった。
心臓がバクバクしていて気持ちが悪い。
頬を伝った涙を手で拭い、夢を見ていたのだと気づく。
こんな時間まで起きずに眠っていたのは久しぶりだ。モニター心電図をふと見ると、彩花の心臓が規則的に動いているのがわかって安心する。
私は近くに置いていた水を飲みながら彩花を見つめる。
「彩花……」
そっと頬に触れると、小さく笑うその顔がたまらなく愛おしい。
きっと疲れていたんだ。だからあんな夢を見たに違いない。
私は腰の痛みをかばいながら眠りにつこうとした時、控えめなノックと共に扉が開く音がした。
巡視の看護師さんかと思い、衣服と髪の乱れを直して座る。
するとそこには、もう二度と会うことはないと思っていた彼がいた。
「……宗一郎さん」
「やっと会えた」
低く平坦な声に背筋が震えた。
瞳の奥に冷たい月光が宿る笑みを浮かべ、私を捕らえる。
「もう逃がさない。ちゃんと話そうか、茉奈」
満月の強い月明かりが彼の影を濃く落とす。