副業家政婦の仕事に『元彼社長からの溺愛』は含まれていないはずなのに
「彼の邪魔だけは、しちゃいけないもんね」
そのために、私は彼と別れたのだ。
これから起業しようとする彼の足枷になりたくなかったから。
私と紬を、お荷物だと思って欲しくなかったから。
彼と別れる直前、自分の身体に異変が起きていたことには気付いていた。
だけど怖くて、慎也さんと別れるまでは産婦人科にも行けなかった。
――彼が何も知らないうちに別れなければ。
そう思って、引き留めようとする彼を無理やり振り切って、私は一方的に関係を切った。
もう二度と、彼の人生には関わらないと、そう決めて。
紬と二人だけで生きていくと決めて。
私には頼れる身内もいない。
祖父母は私が幼い時にはもう既にいなかったし、父も仕事で多忙でほとんど家には居なかった。
そうこうしているうちに仕事で体を壊してしまい、母も看病疲れで、二人とも呆気なく私の前から去ってしまった。
だから、紬の生活を守れるのは私だけだ。
紬に寂しい思いをさせていることは知っている。それでも生活のためには働かなければならない。
そう簡単に、家政婦の副業も辞められない……。
そのために、私は彼と別れたのだ。
これから起業しようとする彼の足枷になりたくなかったから。
私と紬を、お荷物だと思って欲しくなかったから。
彼と別れる直前、自分の身体に異変が起きていたことには気付いていた。
だけど怖くて、慎也さんと別れるまでは産婦人科にも行けなかった。
――彼が何も知らないうちに別れなければ。
そう思って、引き留めようとする彼を無理やり振り切って、私は一方的に関係を切った。
もう二度と、彼の人生には関わらないと、そう決めて。
紬と二人だけで生きていくと決めて。
私には頼れる身内もいない。
祖父母は私が幼い時にはもう既にいなかったし、父も仕事で多忙でほとんど家には居なかった。
そうこうしているうちに仕事で体を壊してしまい、母も看病疲れで、二人とも呆気なく私の前から去ってしまった。
だから、紬の生活を守れるのは私だけだ。
紬に寂しい思いをさせていることは知っている。それでも生活のためには働かなければならない。
そう簡単に、家政婦の副業も辞められない……。