【マンガシナリオ】つづきは白衣を脱いでから~極上心臓外科医の独占欲を煽ったら溺愛されました~
5話 予期せぬ来訪者
〇看護学生控室 夕方
実習を終えた愛未たちは看護学生用の控室で白衣から私服に着替えている。
まとめていた髪を下ろす愛未をじっと見つめる乃蒼(まだ白衣のまま)。それに気づく愛未。
愛未「ん?」「どうしたの、乃蒼」
乃蒼「愛未ちゃん。あのね――」
話そうとするが梨花の声にかき消される。
梨花「あー」「めっちゃつかれた~」
ロッカーの扉をバンと閉じる梨花。ギャルっぽい服。
梨花「ねえふたりとも」「ファミレス寄っていかない?」
愛未「ごめん」「わたし家の手伝いあるから」
申し訳なさそうにリュックを背負う愛未。デニムにロンティーにスニーカーというラフな格好。
梨花「そっか」「じゃあ、乃蒼と行くわ」
愛未「そうして」「じゃあ、また明日ね」
手を振ると急いで控室を出て行く愛未。
乃蒼「……あっ」
愛未の背中に手を伸ばす乃蒼。
ドアが閉まる。
〇両親が営む居酒屋ダイニング【来栖】 夜
二十時。客でにぎわう店内。ホールに出て配膳や下膳、注文を受けたりと、よく働く愛未。髪をひとつに結びエプロンをつけている。
ガラガラと引き戸が開いて、客が暖簾をくぐってくる。
愛未「いらっしゃいませ!」
営業スマイル全開の愛未。
客の顔が見えた瞬間フリーズする。
愛未(――どうして)
スーツ姿の瑛人が店に入ってくる。
モデルのようないで立ちに目が釘付けになる愛未。
瑛人も愛未を見つけて真っ直ぐに見据える。
父「らっしゃーい!」「ん?」
固まっている愛未に気付いた父親が声をかける。※カウンターのすぐ目の前で串焼きを焼いている。
父「おい、愛未。お客さんっ!」「あーみ‼」
ハッと我に返る愛未。
愛未「おひとりですか?」
必死で平静を装うとする愛未。
瑛人「はい」
愛未「あちらのテーブルへどうぞ」
一番奥の二人席へ案内する。席に座る瑛人。
すぐに水とおしぼりを提供する愛未。
瑛人「ありがとう」
にこりと微笑んでおしぼりを受け取る瑛人。
瑛人「とりあえずウーロンをおねがします」
愛未「……よくわかりましたね」「わたしがここで働いているって」
瑛人「教えてもらったんだ。ここに来れば君に会えるって」
ハッとする愛未。
※帰り際に何か言いたそうにしていた乃蒼を思い出す。
愛未「乃蒼ですか?」
瑛人「(頷きながら)彼女は悪くないよ」「俺が無理やり聞き出したんだ。だから責めないであげて」
にこり、と微笑む瑛人。
愛未「どうしてそんなことしたんですか?」
瑛人「君が無視するからいけないんだよ」
イラっとする愛未。
瑛人「あの日。目醒めたら君がいなくなってた」「俺がどれほど心配したかわかってる?」
真っ直ぐに愛未を見る瑛人。
視線を逸らす愛未。
愛未「それはすみませんでした!」
瑛人「つれないな。あんなに愛し合ったのに……」
憂いた表情で愛未を見つめる瑛人。※色気が爆発
※ヴィラでの夜の回想
顔を真っ赤にする愛未。体から湯気が出るほど。(ゆでだこ)
瑛人「やり逃げなんて許さないから」
したり顔で言う瑛人。
愛未「……や」(やり逃げーー⁉)
青ざめる愛未。
愛未「ごっ」「ご注文がお決まりになりましたらお呼びくださいっ!」
くるりと背中を向ける愛未。逃げるようにカウンター奥へ逃げ込む。
クスリと笑う瑛人。
〇店 厨房内
冷蔵庫に背中を預け、お盆を抱えたままへなへなと座り込む愛未。
エプロンのポケットでスマホが震える。
スマホを見る愛未。
愛未「乃蒼からだ」
【ごめん、愛未ちゃん。あの先生にお店のこと教えちゃったの】
スマホを見るとチャット画面に謝罪とスタンプ(あやまるうさぎ)が表示される。
【大丈夫だよ】とスタンプで返信する愛未。
愛未「ぜんぜん大丈夫じゃないけど……」
「はーっ」とうなだれる愛未。
※瑛人の「やり逃げ」発言がフラッシュバック
愛未(そんなつもりなかったんだけどな)(……いやでも)
※ホテルの部屋(ヴィラ)を立ち去る場面の回想。
頭を抱える愛未。
愛未モノローグ『あれだけよくしてもらったのに』『なにも言わずに姿を消したのはわたしだ』
〇店 ホール
瑛人のテーブルにウーロン茶とお通し、モツ煮込みを置く愛未。
瑛人「モツは注文してないけど?」
愛未「お詫びです」「あんなによくしていただいたのに、突然いなくなってすみませんでした」
深々と頭を下げる愛未。
瑛人「まあ、これはありがたくいただくけど」「どうして居なくなったか、説それを聞く権利が俺にはあると思わない?」
にこり、と微笑む瑛人。笑顔過ぎて少し怖い。
愛未「それは……」「はい」
神妙な顔で頷く愛未。
〇店 ホール
閉店後、片付けが済んだ店内でエプロンを外す愛未。
愛未「ねえ、お父さん」「わたしもうあがっていい?」
父「おう」「いいぞ」
店の出入り口から外へ出ようとする愛未。レジ締めをしている母が気付いて声をかける。
母「どこいくの?」
愛未「ちょっとコンビニ」「すぐ戻るよ」
外へ出ると走り出す愛未。
実習を終えた愛未たちは看護学生用の控室で白衣から私服に着替えている。
まとめていた髪を下ろす愛未をじっと見つめる乃蒼(まだ白衣のまま)。それに気づく愛未。
愛未「ん?」「どうしたの、乃蒼」
乃蒼「愛未ちゃん。あのね――」
話そうとするが梨花の声にかき消される。
梨花「あー」「めっちゃつかれた~」
ロッカーの扉をバンと閉じる梨花。ギャルっぽい服。
梨花「ねえふたりとも」「ファミレス寄っていかない?」
愛未「ごめん」「わたし家の手伝いあるから」
申し訳なさそうにリュックを背負う愛未。デニムにロンティーにスニーカーというラフな格好。
梨花「そっか」「じゃあ、乃蒼と行くわ」
愛未「そうして」「じゃあ、また明日ね」
手を振ると急いで控室を出て行く愛未。
乃蒼「……あっ」
愛未の背中に手を伸ばす乃蒼。
ドアが閉まる。
〇両親が営む居酒屋ダイニング【来栖】 夜
二十時。客でにぎわう店内。ホールに出て配膳や下膳、注文を受けたりと、よく働く愛未。髪をひとつに結びエプロンをつけている。
ガラガラと引き戸が開いて、客が暖簾をくぐってくる。
愛未「いらっしゃいませ!」
営業スマイル全開の愛未。
客の顔が見えた瞬間フリーズする。
愛未(――どうして)
スーツ姿の瑛人が店に入ってくる。
モデルのようないで立ちに目が釘付けになる愛未。
瑛人も愛未を見つけて真っ直ぐに見据える。
父「らっしゃーい!」「ん?」
固まっている愛未に気付いた父親が声をかける。※カウンターのすぐ目の前で串焼きを焼いている。
父「おい、愛未。お客さんっ!」「あーみ‼」
ハッと我に返る愛未。
愛未「おひとりですか?」
必死で平静を装うとする愛未。
瑛人「はい」
愛未「あちらのテーブルへどうぞ」
一番奥の二人席へ案内する。席に座る瑛人。
すぐに水とおしぼりを提供する愛未。
瑛人「ありがとう」
にこりと微笑んでおしぼりを受け取る瑛人。
瑛人「とりあえずウーロンをおねがします」
愛未「……よくわかりましたね」「わたしがここで働いているって」
瑛人「教えてもらったんだ。ここに来れば君に会えるって」
ハッとする愛未。
※帰り際に何か言いたそうにしていた乃蒼を思い出す。
愛未「乃蒼ですか?」
瑛人「(頷きながら)彼女は悪くないよ」「俺が無理やり聞き出したんだ。だから責めないであげて」
にこり、と微笑む瑛人。
愛未「どうしてそんなことしたんですか?」
瑛人「君が無視するからいけないんだよ」
イラっとする愛未。
瑛人「あの日。目醒めたら君がいなくなってた」「俺がどれほど心配したかわかってる?」
真っ直ぐに愛未を見る瑛人。
視線を逸らす愛未。
愛未「それはすみませんでした!」
瑛人「つれないな。あんなに愛し合ったのに……」
憂いた表情で愛未を見つめる瑛人。※色気が爆発
※ヴィラでの夜の回想
顔を真っ赤にする愛未。体から湯気が出るほど。(ゆでだこ)
瑛人「やり逃げなんて許さないから」
したり顔で言う瑛人。
愛未「……や」(やり逃げーー⁉)
青ざめる愛未。
愛未「ごっ」「ご注文がお決まりになりましたらお呼びくださいっ!」
くるりと背中を向ける愛未。逃げるようにカウンター奥へ逃げ込む。
クスリと笑う瑛人。
〇店 厨房内
冷蔵庫に背中を預け、お盆を抱えたままへなへなと座り込む愛未。
エプロンのポケットでスマホが震える。
スマホを見る愛未。
愛未「乃蒼からだ」
【ごめん、愛未ちゃん。あの先生にお店のこと教えちゃったの】
スマホを見るとチャット画面に謝罪とスタンプ(あやまるうさぎ)が表示される。
【大丈夫だよ】とスタンプで返信する愛未。
愛未「ぜんぜん大丈夫じゃないけど……」
「はーっ」とうなだれる愛未。
※瑛人の「やり逃げ」発言がフラッシュバック
愛未(そんなつもりなかったんだけどな)(……いやでも)
※ホテルの部屋(ヴィラ)を立ち去る場面の回想。
頭を抱える愛未。
愛未モノローグ『あれだけよくしてもらったのに』『なにも言わずに姿を消したのはわたしだ』
〇店 ホール
瑛人のテーブルにウーロン茶とお通し、モツ煮込みを置く愛未。
瑛人「モツは注文してないけど?」
愛未「お詫びです」「あんなによくしていただいたのに、突然いなくなってすみませんでした」
深々と頭を下げる愛未。
瑛人「まあ、これはありがたくいただくけど」「どうして居なくなったか、説それを聞く権利が俺にはあると思わない?」
にこり、と微笑む瑛人。笑顔過ぎて少し怖い。
愛未「それは……」「はい」
神妙な顔で頷く愛未。
〇店 ホール
閉店後、片付けが済んだ店内でエプロンを外す愛未。
愛未「ねえ、お父さん」「わたしもうあがっていい?」
父「おう」「いいぞ」
店の出入り口から外へ出ようとする愛未。レジ締めをしている母が気付いて声をかける。
母「どこいくの?」
愛未「ちょっとコンビニ」「すぐ戻るよ」
外へ出ると走り出す愛未。