【マンガシナリオ】つづきは白衣を脱いでから~極上心臓外科医の独占欲を煽ったら溺愛されました~
6話 恋愛はもうこりごりなんですが
〇川沿いの遊歩道のベンチ 夜
川の向こう岸は病院の敷地内。病院の窓の明かりが見える。
瑛人の姿を見つけて駆け寄る愛未。
愛未「ハァハァ」「お待たせしてすみません」
息を切らせる愛未。
スマホから顔を上げる瑛人。
瑛人「(微笑みながら)おつかれ」「走ってきたの?」
愛未「はい。お待たせしたら悪いと思って」
瑛人「(満面の笑みを浮かべながら)そっか、ありがとな」
破壊力抜群の笑顔に見惚れる愛未。
瑛人「座ったら」
隣に座るように促す。自分の横をポンポンと叩く。
遠慮がちに座る愛未。
瑛人「はい」
ミルクティーの小さいペットボトルを愛未に差し出す。
愛未「ありがとうございます」
両手で大事そうに包み込んで持つ。
瑛人「いつもこの時間まで働いてるの?」
愛未「はい」「家族経営なので」
瑛人店の様子を思い浮かべる。父と母と愛未が「いらっしゃいませ」と言っている場面。
瑛人「なるほどな」「じゃあ、どうして看護師になろうと思ったの?」
愛未「うちの父、ああ見えて病弱なんです」
※元気いっぱいに店に立つ父親の姿を思い浮かべながら。
愛未「数年前、僧帽弁閉鎖不全症で弁置換手術を受けていて……」「それでわたしが看護師になったら心強いかなって」
瑛人「やさしいんだね」
優しい眼差しを向ける瑛人。
愛未「そんな……」
褒められて照れる愛未。
瑛人「俺には塩対応なのにね」
ニヤリと笑う瑛人。
愛未「そそ、それはっ」
慌てる愛未。※あせあせしている感じ。
愛未「瑛人さんには本当に感謝してるんです」「セブ島では毎日が夢見たいで……」
◯セブ島の回想
シュノーケリングで熱帯魚と戯れるふたり
市場の散策をしながら笑顔のふたり
海辺の美しい夕陽をみながら距離が縮まっていく。
楽しかったセブ島での情景を思い出す。
愛未モノローグ『最悪だった旅が、最高の思い出になった』
◯回想終わり
愛未の横顔を見つめる瑛人。
愛未「(瞳をキラキラさせながら)とても楽しかったです」「瑛人さんがいなければ旅行どころではなったし」
瑛人「俺も楽しかったよ」「愛未といるとずっと笑っていられた」
愛おしそうに愛未を見つめる瑛人。
目が合って慌ててそらす愛未。
愛未「だからですよ。あれ以上一緒にいたら」「好きになってしまいそうだったから……」
ハッとして口を手で押さえる。
愛未(そうだ)(瑛人さんといることが楽しすぎてずっと一緒にいたいって思ってしまった)
愛未「なーんて」「なにいってるんですかね。わたし」「あははは」
笑ってごまかそうとする愛未。
瑛人は真剣な表情になる。
瑛人「よかった」「嫌われたんじゃなかったんだな」
愛未「嫌うなんて。それは、ありえません」
瑛人「じゃあ、俺と付き合わない?」
突然の告白に目を見張る愛未。徐々に表情を曇らせる。
愛未「からかわないでください」
瑛人「からかってなんかないさ」「あの日の朝、突然愛未がいなくなってとてもショックだったんだ。もう二度と会えないのかと思ったら食事ものどを通らなってしまって……」「だから院内で君を見つけた時、二度と逃したくないと思ったんだ」
真剣な瑛人の告白に心を揺さぶられる愛未。
※愛未の脳内に真面目愛未が出てきて忠告する。
真面目愛未「惑わされちゃダメ」「あれはきっと執着よ」「恋愛感情なんかじゃない」「ただのお遊び。飽きたらポイよ」
愛未(……そうだよね)(瑛人さんがわたしを本気で選ぶはずない)
〇回想 病院内
今日の実習中に看護師たちの会話を偶然聞いてしまった愛未。
看護師A/B点滴を詰めながらうわさ話に花を咲かせている。
看護師A「ねえ聞いた?」「芹沢先生、彼女と別れたらしいよ」
看護師B「マジ?」「飲みに誘ってみようかな」
看護師A「やめときなって」「麻酔科の女医と一緒にいるとこ見た人いるらしいよ」
看護師B「奈々先生?」「うわー別れてそっこーじゃん?」
みけんにしわをよせて立ち聞きしている愛未。瑛人に嫌悪缶を抱く。
※回想終わり
愛未「(意を決したように)わたし、もう男性に弄ばれるのはこりごりなんです」
瑛人「急に何を言い出すんだ?」
あっけにとられた様子で愛未を見る。
瑛人「それ、元カレのことだろ?」「俺はそんな男じゃ――」
愛未は瑛人の話を聞かずに言葉をかぶせる。
愛未「男なんてみんな一緒です!」「瑛人さんにはもう新しい彼女がいるんじゃないんですか?」
瑛人「彼女?」「いないよ」
愛未(嘘つき!)
瑛人を睨むとすくっと立ち上がる。
愛未「わたし帰ります!」
瑛人「え? じゃあ送るよ」
立ち上がる瑛人。
愛未「結構です!」
瑛人「いやでも、夜道は危ないし」
愛未「こうみえてわたし、柔道黒帯なんで!」「瑛人さんも夜道お気を付けて!」
「さようなら」と深々と頭を下げて走り出す。
愛未の背中を見つめる瑛人。
瑛人「黒帯って」
※柔道着姿の愛未を思い浮かべる。
「ますます興味がわいた」
くっくっくっと、ひとりで思い出し笑いをする瑛人。突然スマホに着信がある。
【帝東大学病院】の文字が浮かび上がる。
瑛人(なんだ、呼び出しか?)
瑛人「はい、芹沢です」「今?」
顔を上げると病院が見える。
瑛人「すぐ向かいます」
終話ボタンを押すと病院の方角へ歩き出した。
川の向こう岸は病院の敷地内。病院の窓の明かりが見える。
瑛人の姿を見つけて駆け寄る愛未。
愛未「ハァハァ」「お待たせしてすみません」
息を切らせる愛未。
スマホから顔を上げる瑛人。
瑛人「(微笑みながら)おつかれ」「走ってきたの?」
愛未「はい。お待たせしたら悪いと思って」
瑛人「(満面の笑みを浮かべながら)そっか、ありがとな」
破壊力抜群の笑顔に見惚れる愛未。
瑛人「座ったら」
隣に座るように促す。自分の横をポンポンと叩く。
遠慮がちに座る愛未。
瑛人「はい」
ミルクティーの小さいペットボトルを愛未に差し出す。
愛未「ありがとうございます」
両手で大事そうに包み込んで持つ。
瑛人「いつもこの時間まで働いてるの?」
愛未「はい」「家族経営なので」
瑛人店の様子を思い浮かべる。父と母と愛未が「いらっしゃいませ」と言っている場面。
瑛人「なるほどな」「じゃあ、どうして看護師になろうと思ったの?」
愛未「うちの父、ああ見えて病弱なんです」
※元気いっぱいに店に立つ父親の姿を思い浮かべながら。
愛未「数年前、僧帽弁閉鎖不全症で弁置換手術を受けていて……」「それでわたしが看護師になったら心強いかなって」
瑛人「やさしいんだね」
優しい眼差しを向ける瑛人。
愛未「そんな……」
褒められて照れる愛未。
瑛人「俺には塩対応なのにね」
ニヤリと笑う瑛人。
愛未「そそ、それはっ」
慌てる愛未。※あせあせしている感じ。
愛未「瑛人さんには本当に感謝してるんです」「セブ島では毎日が夢見たいで……」
◯セブ島の回想
シュノーケリングで熱帯魚と戯れるふたり
市場の散策をしながら笑顔のふたり
海辺の美しい夕陽をみながら距離が縮まっていく。
楽しかったセブ島での情景を思い出す。
愛未モノローグ『最悪だった旅が、最高の思い出になった』
◯回想終わり
愛未の横顔を見つめる瑛人。
愛未「(瞳をキラキラさせながら)とても楽しかったです」「瑛人さんがいなければ旅行どころではなったし」
瑛人「俺も楽しかったよ」「愛未といるとずっと笑っていられた」
愛おしそうに愛未を見つめる瑛人。
目が合って慌ててそらす愛未。
愛未「だからですよ。あれ以上一緒にいたら」「好きになってしまいそうだったから……」
ハッとして口を手で押さえる。
愛未(そうだ)(瑛人さんといることが楽しすぎてずっと一緒にいたいって思ってしまった)
愛未「なーんて」「なにいってるんですかね。わたし」「あははは」
笑ってごまかそうとする愛未。
瑛人は真剣な表情になる。
瑛人「よかった」「嫌われたんじゃなかったんだな」
愛未「嫌うなんて。それは、ありえません」
瑛人「じゃあ、俺と付き合わない?」
突然の告白に目を見張る愛未。徐々に表情を曇らせる。
愛未「からかわないでください」
瑛人「からかってなんかないさ」「あの日の朝、突然愛未がいなくなってとてもショックだったんだ。もう二度と会えないのかと思ったら食事ものどを通らなってしまって……」「だから院内で君を見つけた時、二度と逃したくないと思ったんだ」
真剣な瑛人の告白に心を揺さぶられる愛未。
※愛未の脳内に真面目愛未が出てきて忠告する。
真面目愛未「惑わされちゃダメ」「あれはきっと執着よ」「恋愛感情なんかじゃない」「ただのお遊び。飽きたらポイよ」
愛未(……そうだよね)(瑛人さんがわたしを本気で選ぶはずない)
〇回想 病院内
今日の実習中に看護師たちの会話を偶然聞いてしまった愛未。
看護師A/B点滴を詰めながらうわさ話に花を咲かせている。
看護師A「ねえ聞いた?」「芹沢先生、彼女と別れたらしいよ」
看護師B「マジ?」「飲みに誘ってみようかな」
看護師A「やめときなって」「麻酔科の女医と一緒にいるとこ見た人いるらしいよ」
看護師B「奈々先生?」「うわー別れてそっこーじゃん?」
みけんにしわをよせて立ち聞きしている愛未。瑛人に嫌悪缶を抱く。
※回想終わり
愛未「(意を決したように)わたし、もう男性に弄ばれるのはこりごりなんです」
瑛人「急に何を言い出すんだ?」
あっけにとられた様子で愛未を見る。
瑛人「それ、元カレのことだろ?」「俺はそんな男じゃ――」
愛未は瑛人の話を聞かずに言葉をかぶせる。
愛未「男なんてみんな一緒です!」「瑛人さんにはもう新しい彼女がいるんじゃないんですか?」
瑛人「彼女?」「いないよ」
愛未(嘘つき!)
瑛人を睨むとすくっと立ち上がる。
愛未「わたし帰ります!」
瑛人「え? じゃあ送るよ」
立ち上がる瑛人。
愛未「結構です!」
瑛人「いやでも、夜道は危ないし」
愛未「こうみえてわたし、柔道黒帯なんで!」「瑛人さんも夜道お気を付けて!」
「さようなら」と深々と頭を下げて走り出す。
愛未の背中を見つめる瑛人。
瑛人「黒帯って」
※柔道着姿の愛未を思い浮かべる。
「ますます興味がわいた」
くっくっくっと、ひとりで思い出し笑いをする瑛人。突然スマホに着信がある。
【帝東大学病院】の文字が浮かび上がる。
瑛人(なんだ、呼び出しか?)
瑛人「はい、芹沢です」「今?」
顔を上げると病院が見える。
瑛人「すぐ向かいます」
終話ボタンを押すと病院の方角へ歩き出した。


