蒼穹の覇者は、激愛で契約妻と秘密の我が子を逃がさない
◇◇◇
玲奈に家の実情を明かし、パイロットの職を辞すると話した悠眞は、すぐに行動を起こした。
さっそく翌日には玲奈と共に実家に戻り、家族に彼女を紹介すると共に、JTAを退職し、鷹翔グループの経営立て直しに協力させてほしいと打ち明けた。
悠眞自身、父の泰成に会うのはかなり久しぶりだったので、面やつれした父の姿に内心動揺した。
泰成本人はいざ玲奈との対面してみると、いい気晴らしになったのか、母の透子も交えて楽しいひとときを過ごしていたようだ。
それには玲奈の人柄を好ましく思ってというのもあるのだろう。
玲奈もすぐに悠眞の家族に打ち解け、透子を手伝ってキッチンに立ったりしてくれた。
そうやって女性陣が盛り上がると、悠眞は、父と兄に、あるビジネスプランの相談をした。
それは夏に兄の誠弥から、企業の業績不振を聞かされてから悠眞の中で練っていたプランで、うまくいけば鷹翔グループ起死回生の一打になるのではないかと考えているものだ。
ただそれを実現させるには、これまで世界を飛び回ることで培ってきた悠眞の人脈が必要となる。
そうなれば玲奈の生活も一変させることになってしまうので躊躇っていたのだが、彼女がその背中をおしてくれた。
それならこれからのふたりの幸せのためにも前に進むしかないと覚悟を決めて、悠眞は企画の説明をしていく。
するとまだ荒削りの素案ではあるが、内容は興味を引くものだったのだろう。企画書を読み進めるにつれ、泰成の目が情熱を取り戻していくのがわかる。
そして父や兄と話し合いを重ねた結果、悠眞のアメリカ赴任が決まった。
結果、玲奈に仕事を辞めさせることになるのは、申し訳ないと思う。
ただ悠眞が気にするほど、本人や雇い主である早川夫妻はそのことを重く受け止めておらず、玲奈は早川夫人とはこれからも密に連絡を取り合い、アメリカのグルメ情報や、流行の食材などを逐一報告するのだと話していた。
そのためには、早くアメリカでの暮らしに慣れないといけないと、新天地での生活に前向きな姿勢を見せてくれているので心強い。
早川夫妻も、悠眞と玲奈の門出を心から祝福してくれているが、ただ一つの条件として、日本を離れる前にクレールでふたりの挙式を挙げることを約束させられた。
悠眞としても、そのつもりでいたので、二つ返事でその条件を呑んだ。
そして今は、忙しい合間をぬって、ドレスや結婚指輪のデザインも決めて、結婚式の準備を進めている。
出会った時は、一緒に暮らす最初の一年間は、契約結婚に向けてのお試し期間と考えていたが、同棲生活を始めて一年になる次の四月に、悠眞は玲奈に結婚指輪を贈って正式な夫婦になるつもりでいる。
そして入籍した上で、渡米する予定だ。
ただそれまでは……。
玲奈に家の実情を明かし、パイロットの職を辞すると話した悠眞は、すぐに行動を起こした。
さっそく翌日には玲奈と共に実家に戻り、家族に彼女を紹介すると共に、JTAを退職し、鷹翔グループの経営立て直しに協力させてほしいと打ち明けた。
悠眞自身、父の泰成に会うのはかなり久しぶりだったので、面やつれした父の姿に内心動揺した。
泰成本人はいざ玲奈との対面してみると、いい気晴らしになったのか、母の透子も交えて楽しいひとときを過ごしていたようだ。
それには玲奈の人柄を好ましく思ってというのもあるのだろう。
玲奈もすぐに悠眞の家族に打ち解け、透子を手伝ってキッチンに立ったりしてくれた。
そうやって女性陣が盛り上がると、悠眞は、父と兄に、あるビジネスプランの相談をした。
それは夏に兄の誠弥から、企業の業績不振を聞かされてから悠眞の中で練っていたプランで、うまくいけば鷹翔グループ起死回生の一打になるのではないかと考えているものだ。
ただそれを実現させるには、これまで世界を飛び回ることで培ってきた悠眞の人脈が必要となる。
そうなれば玲奈の生活も一変させることになってしまうので躊躇っていたのだが、彼女がその背中をおしてくれた。
それならこれからのふたりの幸せのためにも前に進むしかないと覚悟を決めて、悠眞は企画の説明をしていく。
するとまだ荒削りの素案ではあるが、内容は興味を引くものだったのだろう。企画書を読み進めるにつれ、泰成の目が情熱を取り戻していくのがわかる。
そして父や兄と話し合いを重ねた結果、悠眞のアメリカ赴任が決まった。
結果、玲奈に仕事を辞めさせることになるのは、申し訳ないと思う。
ただ悠眞が気にするほど、本人や雇い主である早川夫妻はそのことを重く受け止めておらず、玲奈は早川夫人とはこれからも密に連絡を取り合い、アメリカのグルメ情報や、流行の食材などを逐一報告するのだと話していた。
そのためには、早くアメリカでの暮らしに慣れないといけないと、新天地での生活に前向きな姿勢を見せてくれているので心強い。
早川夫妻も、悠眞と玲奈の門出を心から祝福してくれているが、ただ一つの条件として、日本を離れる前にクレールでふたりの挙式を挙げることを約束させられた。
悠眞としても、そのつもりでいたので、二つ返事でその条件を呑んだ。
そして今は、忙しい合間をぬって、ドレスや結婚指輪のデザインも決めて、結婚式の準備を進めている。
出会った時は、一緒に暮らす最初の一年間は、契約結婚に向けてのお試し期間と考えていたが、同棲生活を始めて一年になる次の四月に、悠眞は玲奈に結婚指輪を贈って正式な夫婦になるつもりでいる。
そして入籍した上で、渡米する予定だ。
ただそれまでは……。